広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« 無人駅 | トップページ | 68歳と8歳の年末年始1週間 »

2008年1月19日 (土)

農業の企業化

 スキー場で栄えた元芸北町は、もともと農業の村だった。しかしご他聞にもれず、殆どの集落は、平均年齢65歳以上の老人が半分以上を占める限界集落の状態になっていた。そして頼りとしていたスキー場も閉鎖が相次ぐ状態になり、もう絶望的な状態の中で、ある集落では、農家が寄り集まり、農地を集積して、平成7年共同出資の「うづつき集落農業型農業生産法人」を設立し、みんなで農業をしようということにした。
 そしてお米だけを作るのでなく、なにを作れば売れるかを考え、どうすれば収益が上がるかを考え、やっていくうちに、いまでは経営面積も45haに増え、お米に加え、トマト、キャベツを作るようになり、構成員16名もなり、販売額は4.6千万円にもなったという。
 また、農業経営に魅力を感じる若者が帰農し始め、すでに20代が5名、30代が1名に増えているという。
 消えるのを待っているだけの状態にあった限界集落に若者が帰ってきたのだ。凄いことだ。
 この大きな変貌の理由は、一言でいえば、「農業を企業化する」ということにあるように思う。
 ある人が、「株式会社」は人類最高の発明であるといっていた。「ある目的のために、組織をつくり、役割を分担し、情報を収集し、必要とする事業資金を株式で調達し、結果責任はその出資した株の範囲とする」ということは、ある目的を遂げるためにはもっとも適った形態であり、それによって今日人類は現在の繁栄を獲得したといえるようだ。
 戦後の農地解放によって、農家は土地を所有し、家族で経営する形態になったが、それは反面経済学の論理からいえば、きわめて不合理な生産方式であったともいえる。それはそれでいいところは沢山あるが、今そのシステムから農業が脱皮しようとしているようだ。しかしまだまだ法人化を進めるには沢山の障害があるようだ。例えば今所有している農機具はどうするのかとか、法人に参加するには、そうした問題を一つ一つ辛抱強くクリアしていく必要があるようだ。
 日本の食料の自給率はとうとう昨年になって39%に落ちたという。広島市の食料自給率は3%だという。
 自分で自分の食料を確保するということは1番望ましいことだ。そのためにも食料を自給するには「農業を企業化する」ことは大きな意味がある。
 農業への企業参入を認めたことで、広島県内では、農業以外から農業への参入は平成17年までは7社であったが、平成18年以降の1年半ちょっとで15社あり、計22社になったという。
建設業からの参入が半数以上の12社ある。時代を感じる。
 販売のノウハウを持つ食品業、経営のノウハウと人材を持つ建設業、それに既存の農家の農業のノウハウとが手を組み新しい農業のあり方が生まれつつある。
 期待したい。

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« 無人駅 | トップページ | 68歳と8歳の年末年始1週間 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211008/17679559

この記事へのトラックバック一覧です: 農業の企業化:

« 無人駅 | トップページ | 68歳と8歳の年末年始1週間 »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30