広島エアポートビレッジ
広島空港に隣接してゴルフ場、エアポートホテル、三景園、ガーデンフォレスト、森林公園、それに空港周辺を1周する自転車コースがある。どれもこれもなかなか立派な施設だ。これだけ多様な施設を周辺に持つ空港は世界でも珍しいだろう。しかし現実は、どの施設も利用客は少なく、経営もかなり厳しい。
ホテルの建物は立派だし、レストランの料理もおいしい。庭園も綺麗だ。でもホテルの建物はなんとなくつまらないし、庭園はどこかまだ若く、奥行きがない。それぞれの施設は空港との連続性もなく、施設間の繋がりもない。なにも空港に隣接してなくてもいいんじゃないかと思える状態にある。
これらの施設は、殆どの市民には、殆ど無視されているような感である。空港建設にまつわる様々のスキャンダルの故にであろうか。見て見ないフリをしているか、それともその存在を忘れているのであろうか。厳しい経営状況に対し、当事者である県も懸命に支援しているが、そのことがまた批判の対象になってしまっている。
現状は典型的なバブルの負の遺産となっている。


しかしもう出来てしまった施設だ。いまさら作ったことに文句をいっても仕方がない。どうすればこの立派な施設を生かせるかを考えるべきだろう。
羽田空港も今の建物であるビッグバードに移ったとき、こんなでかい規模の建物で、経営が成り立つのか懸念された。が、できた当初こそガラガラだったが、いまでは凄い賑わいとなっている。数年前には既存のビルをJALに明け渡し、ANAは専用の第2ビルを作って移った。新羽田空港には巨大な街が2つもできたといえる。
札幌空港ビルも巨大なビルだし、関西空港も凄いでかいビルである。
こうした巨大な施設が成り立つのは、空港利用客の人数にもよるのは勿論だろうが、それに加えてその滞在時間の長さにもよる。空港利用客の使うお金は、人数×滞在時間に比例していると見るべきだ。とすれば、いかに空港での滞在時間を増やすかも重要なことだといえる。
広島空港の一人当たりの平均滞在時間は20~30分だろうが、羽田空港、札幌空港の滞在時間は悠に1時間は超えているだろう。その間に使うお金が空港ビルの賑わいにつながっているといえる。
空港での滞在時間を増やすといっても、広島空港で、これから新たな施設を作るのは難しいだろうから、よりイベント的なこと、例えば、サイクリングロードを使った「自転車レース」なども考えられるかもしれない。空港利用客に対し、三景園で上田宋箇流のお茶会を開くのもいいだろう。それから、通常空港ではお土産を買ったり、食事をしたりするだけだが、ちょっと早めに来てもらって、温泉に入る、サイクリングをする、ゴルフをするというように仕掛けることも必要だろう。長時間飛行機に乗るとエコノミー症候群になるといわれるが、そうしたことに対しても有効な施設がありますよとPRすることも必要だろう。或いは世界のエアライングッズを売る専門店など、コアなマニア向けのショップを誘致するのも手かも知れない。マニアックな品揃えなら、ネット販売をすることも可能だろう。
いま日本全国の駅はエキナカビジネスの開発に懸命だが、広島空港では「クウコウナカビジネス」をもっと積極的に推し進めたらどうかというわけである。エアポートビレッジは「クウコウナカビジネス」のためのハードは、すでに十分に揃っている。そのポテンシャルを、いかに生かすかが今必要なことだ。
それができれば、バブルの負の遺産であった空港周辺施設であるエアポートビレッジを、正の遺産に変換することも可能だろう。
中国、韓国からの利用客が増えたときには、新幹線空港駅も必要となるだろうし、エアポートビレッジのゴルフ場、庭園の存在はさらに大きな意味を持ってくるものと思われる。
関西空港、中部空港も海の中だし、羽田空港も片方は街、片方は海だ。
こんな立派な周辺施設をもつ空港は、世界にない。
「クウコウナカビジネス」は、広島空港を極めてユニークな、そして魅力的な空港に一変させるだろうと思われる。
新しい年の課題としたい。
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