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2008年1月25日 (金)

松くい虫

 近年、広島県内の山中に白い棒が沢山見られるようになった。最初は、電柱にしてはおかしいし、その白い棒が何か、そしてなぜあんなにも沢山の白い棒があるのかよく理解できなかった。しかし最近になって、その白い棒は、松の木が松くい虫に食われて枯れ、樹皮が剥がれて、幹だけが白くなって残ったということがわかった。そしてその枯れた松は暫くすると腐って倒れてしまうのだという。
 松食い虫にやられた松は、即伐採しないと、どんどんその範囲はどんどん拡大していくそうだ。薬もあるようだが、かなりお金も手間隙もかかるという。
 広島県内のゴルフ場は、どこも松の林が美しいが、その松もどんどん枯れていっている。街の中の大きな松の木も、海岸にある面白い形をした松の木も枯れている。このままでは、もう暫くすると、日本中から松の木がなくなってしまいそうだ。

Photo

 生態学の植生遷移という理論では、何もないところ裸地に、まずコケが生え、その次に草が生え、そして低木が生え、そしてそこに松、シラカバ等の陰樹がはえ、そのあとにブナ、カシ等が生えてくるというように、長い時間の経過とともにその地域の植生が移り変わっていくという。
 その典型的な例が明治神宮の森で、当初あそこは練兵場でなにもなかったが、明治天皇が崩御されたあとの1915年に、全国から様々の樹木が寄せられ、創建されたが、当初は松もあったが、長い年月を経て今ではあおのような鬱蒼としたカシ、シイ、クスの常緑広葉樹林の植生に変化してきたのだという。
 この今の明治神宮の森に見られるような最終の状態を極相というようだが、こうした状態になるまでに100年近くの年月がかかっているのだ。
 日本のゴルフ場に松が多いのは、戦時中に燃料と山の木が使われていたこともあり、戦後すぐの頃は殆ど禿山状態だった故に、松が多いという植物遷移学的なことによるのだろうか。
 山や広島のゴルフ場の松が、そうした植生遷移による変化で枯れているのではない。ただ単純に松くい虫にやられて枯れているだけだ。
 早急に、どんぐりなどを撒くなど、人工的に手を入れないと、山は禿山になりかねない。ゴルフ場からはコース間をセパレートしている林がなくなり、リンクスのようなノッペラボウなゴルフ場になってしまう。私はそんなゴルフ場はあんまり好きではない。
 日本の林業がおかしいといわれて久しいが、それがこんなところにも現れているようだ。 事態は深刻だ。

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