68歳と8歳の年末年始 その2
いまどきの子は小食です。それは、うちの孫に限ったことでしょうか。
せっかくの正月だし、わずか1週間の滞在だから何かおいしいものを食べさせようと、張り切って「男の料理」の腕をふるいました。でもあまり食べてくれません。「何が食べたいの」と訊ねると、「スパゲッティ」「ラーメン」です。
ガッカリです。正月の「おせち料理」などは奇妙な食べ物に見えるようです。
「黒豆」は甘いので少し食べました。「海老」は皮をむくのが面倒なようで、手を出しませんでした。そこで、知恵をしぼり「ポパイ」の上腕部の筋肉モリモリをみせて「これはどうして強くなったか」と話して聞かせました。そのあと彼は「ほうれん草」をむしゃむしゃと食べてくれました。そこはまだ8歳です。
その日タイミング良く新聞で、現代っ子の食事は「ニワトリ症候群」といわれていることを知りました。
「孤食」 ~ひとりで食べる~
「欠食」 ~朝ごはんを抜く~
「個食」 ~家族がバラバラのメニュー~
「固食」 ~好きなものだけを食べる~
その4つの頭文字をとると「コケコッコ―」となるからだそうです。
愕然としました。我が孫の食生活そのものだからです。
またも私の8歳の食生活体験が出てきます。ザリガニを塩湯でしてむしゃぶりました。畑のサツマイモを掘り盗んで、芝生で土を落として生でかぶりつきました。赤蛙を捕まえて焚き火で焼いてしゃぶりました。おいしかったです。
また、まずしい食事の時間でも、それは家族の最大の憩いの場でありました。
あれからわずか60年、いまの8歳は、「スパゲッティぺペロンチーノ」とおっしゃいます。でも心配です。彼にとって食事は、きれいに、おいしそうに加工された食品を口に入れることでしかなく、自然から恵まれた食材の姿や命を思いはかることはできないし、ましてや、その自然の命と引き換えに自らが恩恵をこうむっていることへの感謝など思いも拠らないことでしょう。
1週間の滞在で、そのことを教えることは無理でした。でも、たったひとつだけ彼が理解してくれたことがありました。彼が雑煮の「ハマグリ」を残したとき、「このハマグリは君に食べられるため生まれてきたんだよ。それが捨てられたのでは、可哀想だと思わないか」というとうなずいて食べてくれたことです。
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祖父母が孫について気になることを「時代が違う」と理解して、見て見ぬふりをすることは良くないと思います。たまに会うのだから、時代背景や当時の環境を話しながら伝えることが大事でしょう。きっと思い出してそれなりに役立てるときがきます。辛抱強く会うたびに少しっづつ話すことが大事です。典
投稿: 岡目八目 | 2008年1月21日 (月) 10時05分