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2007年12月16日 (日)

地域国家

 朝日新聞の社説に「地域連合国家ニッポン」をつくるという考えが連載された。「暮らしに関わることは地域で全て決める。そこでできないことだけを中央政府に委ねる。分権というより、地域主権の原則を徹底させる。地方自治体を地域政府と呼ぶべきものに進化させる」という提案だ。
 政府の地方分権推進委員会も、国と対等な「地方政府」を確立するために、自治体事務に対する国の関与や義務付けの原則廃止などを柱とする中間報告をまとめた。また自治体固有の財源を確保するために、国と地方の税源配分を現行の6:4から5:5にすべきだとも提言している。
 欧州連合条約には「補完性の原則」として、地域にできることは地域が行い、できないことだけより大きな自治体や国が補完するという考え方が盛り込まれているという。
 こうした考えは、江戸時代の幕藩体制に極めて近いように思う。故に今いわれている地方分権の本質は、現代版廃県置藩だという人もいる。廃県置市といってもいいかもしれない。
 「なにをやるかは中央が考える。地方は言われたとおりにしていればいい。」という明治以降の考え方は、欧米列強による日本の植民地化を防ぐには有効であった。そしてそのために優秀な人材を中央に吸い上げ、中央官僚として養成し、すべての物、金、人、情報を東京に集中する仕組みを作ってきた。
 しかしその中央集権国家のコンセプトがいまあちこちで破綻している。その典型例が、厚生年金事業団が進めたグリーンピアの破綻に象徴されるような、全国一律にしようとした開発計画であった。
 また市町村は箱物建設費の負担は3分の1だという甘言につられて、どんどん箱物を作ったが、結果は惨憺たるものであった。3分の1の負担は実はかなりの負担となったし、出来た施設の建物維持管理の額も大きな負担になるということも明らかになった。しかしそれが解ったときにはもう遅かったというのが夕張市だといえる。 
 この一連の地方分権の流れをもう少し冷静に見てみると、実は国が借金で首が回らなくなったから、要するに「金がなくなったから地方は地方でやってくださいということになった」、国は責任を放棄したと理解すべきだろう。故に、三位一体改革といわれる補助金削減、税源委譲、交付税改革というのも、 結局は地方への補助金が3兆円減ったということであった。そして当然の如く交付税依存の高い自治体ほど三位一体改革の打撃を受けている。
 今地方自治体は、いかにこれをチャンスにするかが問われているといえる。
 堺屋太一氏は何事も「NEAR IS BETTER」だという。
 自分のことは自分で決めるから、苦しくとも面白い、やりがいもある。義務感もあり責任感もでる。
 民主主義とは本来そうしたものであったはずだ。大体お金に釣られて、人に決められたことを、やるだけというのは面白くない。無責任にもなる。
 また今盛んにいわれている道州制についてみれば、県の組織と業務の殆どを地方自治体に移し、残った1部の県の組織と、今の国の出先機関を纏めて州政府とすればいい。道州制をしくに当たっては、鳥取市から、州に移った鳥取県部署に来る必要がないようすることも原則とすべきだ。
 政府の地方分権推進委員会のいっていることも、朝日新聞の社説でいっていることも、そして欧州連合の目指すところも、みな同じ地方が自立した一つの国のようになるべきだということのようである。
 秋葉市長の提案する「広島市を都市州に」ということは、そうした考えに沿っていることのように思う。
 いずれにしろ、広島市にとって、まず必要なことは、広島市民が自立しようという心構えのようである。

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