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2007年11月30日 (金)

「大連立」サプライズとその影

 “自民・民主の大連立”の衝撃から、小沢民主党代表の辞意表明そして撤回続投に至る1週間。安倍首相の突然の辞任に次ぐ今年の重大ニュースが相次いだ。

 昨日7日の小沢民主党代表の辞意撤回の記者会見で騒動の背景の一部が見えてきた。

「2カ月前後まえ、『さる人』から呼び出しを頂き食事を共にしながら話を伺った。お国のための大連立を」と言う類の話であります。

 その席で小沢氏は①参議院選で多くの議席を頂き、衆議員選でも頑張れば勝てると言う雰囲気の中で前途がある②そういう類の話(大連立)は、現実に政権を担っている人が判断することで、私どもがとやかく言う話ではない・・・と話したら、先月半ば「福田総理も是非そうしたいと言う考えだ」と『総理の代理人』と会う話があり、「むげにお断りできる相手でない」ので会った。

 『総理の代理』は「ほんとに総理はそんな事を考えているのかと問うと、総理もぜひ連立したいと言っており、自分も本気」と言い「総理から直接伺うのが筋」と返し、党首会談の申し入れとなった。
 
 この『さる人』は読売新聞の渡辺会長。『総理の代理』は中曽根元総理と森元総理の2説が報道されているが、二段構えで総理との党首会談を仕組んだ“フィクサー”がいた。
 
 このことは参議院選で自民党が大敗した時から福田首相も「何とかしないと」と考えていたと言い、小沢代表は「この勝利気分で衆議院選は勝ちきれない」と考え、それぞれ対策を苦慮していた隙間を狙ったのが“フィクサー”と言える。

 学生時代は共産党員として活動後転向し、政治記者を経て右寄り論調の新聞社を引っ張って来た鵺(ヌエ)的存在が自社の新聞だけでなく、一部自民党議員を通じて各紙記者や週刊誌やテレビなども陰で『極秘情報』として情報操作していたことが推測される。

 この操作は参議院選直後から仕組まれていたことが、インターネットによる各新聞、週刊誌の見出しを遡るだけで「大連立」記事が目立ち、ある程度確認できる。

 自民党を離れて14年。ジグザグな道を政権目指して走ってきた小沢代表の思いの中に『既存する自衛隊を軍隊として成長させないで国連配下の平和貢献軍にしたい』
 その日のために役立つように大学を卒業したばかりの長男を自衛隊幹部学校(江田島)に送り込んだ(10数年前?)当時の写真記事(アエラ)を思い出す。

 権謀術数が渦巻く中、小沢代表の深謀遠慮が逆に取り込まれたのか。
 新聞社の合従連衡が言われる時代。マスコミに対する情報操作は今後さらに熾烈を極める恐れはある。
 
 今回、小沢代表を突き動かしたのは何といっても「福田首相が安全保障政策、平和貢献について今までの政府の考えを180度転換する、憲法解釈を180度転換すると確約する」と言う発言だった。

 その狙いを推測しながらも、過去のしがらみが断りきれなかった小沢代表は結果的に自分から党首会談を申し入れる形になった。このことが彼自身“誤り”<はめられた>と強く気づいている。

 「“恥”をさらすようだがもう一度頑張りたい」と再度受けて立つ決意を“恥”という彼の美学で受け止めた?と理解すれば、一連の騒動も読めてくる。

 二大政党が今後の日本のあるべき道なのかどうか疑問は大きいが、55年体制が崩壊後、当面日本に政権交代が可能な民主政治が実現・定着するために小沢代表の復活と民主党の踏ん張りにエールを送り見守りたい。

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