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2007年11月10日 (土)

食品偽装と飽食

 甘党の私は洋菓子より和菓子が好きだ。なにより小豆の餡が好物だ。津和野や松江、岡山の老舗の和菓子にも大好物がある。
伊勢の「赤福」も月にⅠ~2度、広島のデパ地下の菓子コーナーにお目見えする。
 9月下旬に買ったとき家内が「いつもよりあんこの色が濃い」と指摘したが、味に問題はない為いつも通り頂いた。

 その「赤福」が30年も前から製造年月日を偽装表示していた。農水省は日本農林規格(JAS)法違反に当たるとして営業停止処分した。

 食品の偽装表示や賞味期限改ざん、期限切れ材料の使用問題など近年、雪印に始まって今年になっても不二家、肉のミートホープ、白い恋人、中国産「三輪そうめん」、名古屋コーチン、比内地鶏、宮崎うなぎの材料や産地の偽装があとを絶たない。

 300年の伝統と年商80億の歴史ある老舗がなぜ偽装表示したのか?
記者会見で社長は「廃棄処分はもったいないから」と漏らした。

 この「もったいない」は売上至上主義が前提で、本当に食品・材料を大切にする上での意識だったとは思えない。しかし、食料の自給率40%の我が国が食べ物を粗末にしている現実を考え、規制を含む食の問題を見直す必要があるのではなかろうか。

高級レストランやホテルの残りものにありつける銀座周辺のホームレスに糖尿病など成人病が多いという報告を聞いたことがある。飽食ニッポンを象徴する話題だ。

 外食産業が盛んになりホテルやレストランでの食べ残しは膨大な量で、コンビニでは弁当を1日3~4回、時間ごとに廃棄処分にしていると言う。学校給食でも毎日の食べ残し量は多く、養豚業者やたい肥に回される廃棄食物は膨大で、家庭から出る残飯など生ごみの量を合すと人が食する量を遙かに凌ぐと言われる。

 狂牛病が俄かに食品の安心・安全が国民の関心を高め、敏感になってきた日本。食の安全は国によって高い水準で管理されなければならない。しかし、法は杓子定規に運用すれば良いのではない。店頭から回収した『赤福』(一般的に)が食品衛生・管理上また賞味上も再販売が可能なものなら、本当に「もったいない」を活かした扱いが出来る様な法の改正・整備が検討されてしかるべきではなかろうか。 
 食糧難を知っている戦中派の嘆きではない。切実な政治課題である。  

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