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2007年11月11日 (日)

アメリカの病巣暴く映画「シッコ」

 “テロより怖い、医療問題”を捉えたマイケル・ムーア監督の最新作「シッコ」を見た。

「アメリカは先進国で唯一国民健康保険がない国・・・」は比較的よく知られている。
アメリカの医療保険は民間の保険会社が管理するシスティムで、国民の6人に一人が無保険者はで毎年2万人近い人が何の治療も受けられないで死んでいく。

 アメリカのシスティムは保険会社が「治療は必要ない」と診断した医者には“無駄な支出を減らした”と奨励金を出す。加入者には何かと理由をつけて保険金を払わない。また、政治家には多額の献金をして都合のいい法律をつくらせ、公的医療保険求める動きには
「国による保健管理は社会主義への第一歩だ」と潰しにかかる。

 ムーア監督が制作に先立って募集した医療のトラブル・ケースは2、5万件がよせられた。事故で指2本を切断した無保険の大工が「薬指は1,2万ドル、中指は6万ドル」と告げられ、薬指だけ手術し中指は無いケース。安い掛け金の保険に入っていた夫婦が心臓病と癌に見舞われ我が家を売って治療費を賄い破産状態で娘のところに転げこむケース。治療費が払えず病院を放り出される患者たち。痩せすぎや太りすぎで保険加入を断られるケースなど医療棄民の現状を暴く。

 ムーア監督は他国の実情をカナダ、イギリス、フランスで探り何れも医療は国が運営する保険でカバーされている実情を知り「アメリカはこんな社会でいいのか」問いかける。

 9・11で救命作業に参加して健康を害した救命士達を“アメリカの仮想敵国キューバ”に
引き連れ「無償の治療」を体験し、先進医療国アメリカの医療制度を透かして見せる。
 そこにはアメリカで唯一の無償医療が受けられるグアンタナモ基地がある。テロリストのアルカイダ一味が高度医療の恩恵に預かっている現実を風刺的に浮き彫りにしている。

 民主党の熱烈な支持者と言われるムーア監督。独特の政治課題である医療問題を「テロヨリ怖い」と位置付けた企画だけに、多くの悲喜劇的ケースを通じてブッシュ政権を痛烈に批判し、「アメリカの偉大さは自らを正す能力がある」とアピールする。

 国民皆保険制度の日本では医療費の削減や介護医療の民間への丸投げ、国民健康保険料が払えない高齢者の増加などの現状を頭に見ると日本の医療体制にも警告を発している。
 アメリカ追随型の日本の医療は今後どこに行くのか。日本の健保の民営化は無いとは言い切れない。決してアメリカの悲喜劇と笑ってはおれない。

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コメント

私はニュースを見るとき、何が報道されなかったにも注目して見ます。
そして今週は小沢辞任問題について、あれ程「さるひと」とかナベツネと名前の出ていた方が、今日の報道番組では少なくとも2つの系列ではないテレビ局で全く触れられなくなったことに驚きました。そう言えば広島でも似たようなことがあるようにも聞いています。その辺り、是非ここで書いていただきたいと思います。

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