船から見る風景100選
―広島グランドプリンスホテル
今年から、国土交通省海運局が「船から見る風景100選」という試みを始めた。今、その対象となる風景を募集している。今まで海運局の業務は、主として貨物船絡みの物流と安全性といった分野に限れられていた。今それが、観光という視点から、海を見直そうとしている。海の全く別の姿が見えてくるはずだ。
今年になって、観光立国推進基本法もできた。来年には観光庁もできるという。素晴らしいことだ。
大きく国の方針が転換したことを感じる。
ところで、広島には「船からみる風景100選」に相応しいところがあるだろうか?
宮島がある。これは世界に誇る景観であることにだれも異存がないだろう。
広島にはもう一つあるのを忘れてはいけない。広島プリンスホテルは原生林を背景にして、マリーナを備えた美しい姿を見せている。こんな風景は他にない。ここは「船から見る日本の風景100選」に相応しい。是非推薦したい。

しかしその他は、三菱重工、マツダの工場そして産業施設に占拠されている。広島の海岸線も風景、景観という視点からつくられたことは今まで殆どなかったといってよい。日本の海岸線も、その殆ど全ては、治山治水という観点から造られた防波堤であり、産業振興としての臨海工業地帯であり、物流港であつた。その昔は、国防ということが全てに優先していた。白砂青松の海岸線もどんどん消えていっている。
「海からみて、美しい風景を造る」という視点は、日本の歴史の中になかったといえる。
欧米には、地中海、カリブ海のクルージングというレジやーがある。瀬戸内海もそれに負けない風景の海だと思うが、残念ながらそのように評価されていない。 しかし、瀬戸大橋も、景観としては素晴らしい。音戸の大橋も美しい。しかし何事も美しくありたいと思って整備されなければ、鑑賞に堪えられるものとはならない。何かと同じだ。
瀬戸内海汽船の運行するクルージング船も広島の財産だ。
瀬戸内海汽船が、もっともっと育っていく環境を創り出していくことが今必要なことだろう。
そしてそれが広島市の活性化にも繋がる。
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「船から見る風景100選」を読む少し前、9月末に、『東京湾ディナークルーズ』をしてきました。日の出埠頭を出発し、ライトアップされたレインボーブリッジをくぐり、お台場、さまざまなイルミネーションや見る角度によって変化する観覧車、船の科学館の宗谷、羽田空港、遠く海沿いに見えるディズニーシーの明かり・・・と、2時間半のクルーズは、ゆっくりと波のしぶきを見ながら船にゆられる、光による癒しの時間でした。先月、宮島に泊まった時は鳥居がライトアップされていたようですが、海の細やかな島々の景色では地中海の島々の海岸線にも引けを取らない瀬戸内海ですし、広島湾も、ライトアップも含め、もっともっと瀬戸内海汽船にも頑張ってもらえるような環境になるといいですね。
投稿: ゆき りんご | 2007年10月 6日 (土) 21時59分
瀬戸内海クルージングを振興させるためには、瀬戸内海風景100選もやるべきですね。
投稿: 風景 | 2007年10月10日 (水) 15時00分