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2007年10月31日 (水)

反面教師「相撲とボクシング」

 いま、二つのプロ・スポーツが衆目を集めている。
大相撲・時津風部屋の新弟子の死亡事件とボクシングの亀田大毅のルール違反・反則行為に対する対応ぶりである。

 時津風部屋の事件は発生から既に4ケ月が経つのにまだ決着を見ていない。
亀田事件は発生5日目で厳しい処分を行った。

 11日のWBCフライ級タイトルマッチは試合前からいろいろ注目されていた。全勝とは言え僅か10戦の経験でタイトルマッチへの挑戦に疑問の声もあったが、記者会見でチャンピオンの内藤大助(33)に対するチャレンジャー亀田大毅(18)の「ゴキブリ」や「切腹」などパホーマンスを超えた発言はしてひんしゅくを買っていた。

 亀田3兄弟はこれまでにもその発言や行動で何かと物議を呼んできた。トレーナー役の父は試合会場でフアンとトラブルを起こし兄弟は対戦相手に過激な発言をするなど協会から注意を受けるなど問題のボクシング一家として知られている。
 
 しかし、今回のタイトルマッチは30%近いTV視聴率でこれまでの内藤の世界戦が数%だったのに比べ大変な人気だった。
 こうした亀田人気の背景には鳴り物入りでPRするTV局の戦略がある。「人に迷惑かけなければ何をしてもいいだろう」と言い放つ父親に3兄弟は今時不思議なくらい従順な面を見せ、フアンを引き付ける。
 他の格闘技に比べ低迷するボクシングになんとかスポットを当てたいと考えるTV局にとって亀田ファミリーはチョイ悪親父が率いる甘ったるい今時の家庭環境に対するテレビ向きの格好の個性的な一家だった。テレビ局はこれを逆手にとって、長男がいち早く世界チャンピオンにのし上がる過程をこまめに追って亀田人気を煽ってきた。しかし、そのTVが逆に桧舞台で反則行為を余すところなく暴く結果になった。
 ある意味では亀田一家はTV視聴率競争の犠牲者かも知れない。TVの責任は重大で、今後のTBSの出方・対応が注目される。
 
 それにしても苦労人の内藤の対応も爽やかだったがプロボクシング・コミッショナーはこの反則行為に間髪をいれず反応した。大相撲と大きく違うところを見せた。ボクサーOBの集団でなく学識経験者?を入れた社会性のある組織として存在感を示した。

 いまだに協会の責任を曖昧なまま「部屋の責任」を強調するばかりの日本相撲協会はボクシング・コミッショナーの対応を反面教師として捉えて、国技であるの大相撲の再建に当たって欲しいと願うばかりだ。

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