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2007年10月30日 (火)

安倍内閣の内幕本「官邸崩壊」

 売り切れ続きで5軒目の本屋でやっとベストセラーの「官邸崩壊」を手にした。
サブタイトルが~安倍政権迷走の1年~

 気になっていたのは安倍首相が突然の辞意表明をする前の8月末の出版で、まるで安倍辞任を予測していたようなタイミングで発売されたことに、興味をそそられていた。

 「美しい国」「戦後レジームからの脱却」などを引っさげて、初めての戦後生まれの首相として安倍晋三首相が誕生したのは昨年の9月26日。

 そして1年後。参議院選での自民党大敗後も早々と続投を宣言し、内閣改造後の臨時国会での所信表明を受ける形で野党の代表質問の日に、あまりにも唐突な辞意表明だった。

 その突然の辞任劇の裏に何があったのか、既に終焉した内閣とはいえ不思議に思う人は多い。それが、この内幕本の売れ行きになっているものと思われる。

 安倍は「歴史に名を残す」・・・。そのために自分の内閣は本格的でなければならない。その内閣で憲法改正をやり遂げようと決意した。
 
 側近の塩崎官房長官、世耕広報担当補佐官、井上秘書官など「チーム安倍」が矢継ぎ早に政策を繰り出す。背後に、安倍ブレーンと言われる保守論壇の学者知識人が支える。
 
 安倍は保守論壇人たちの拉致事件、中国脅威論、憲法改正、核武装、集団的自衛権、国家観などの議論の中で「昭和の妖怪と言われた―祖父・岸信介」を目標の政治家に据えた。

 就任直後の電撃的な中韓訪問でスタートを切らせた若き「チーム安倍」の自信や忠誠心競争、功名争いが間もなく自画自賛と自己顕示に変わる。
 官房副長官の人事をめぐり官僚・霞が関の反発が静かに進行する。
 靖国参拝のあいまい戦略から年金、大臣の自殺・更迭などに至って「チーム安倍」が危機的な関係に陥る。

 相次ぐ強行採決が墓穴を掘り続ける結果を生むことすら予測できず、決して厳しい直言をしない「チーム安倍」の経験と能力不足がつぶさに暴かれていく。
 結果的に彼は「獅子身中の虫」になって、お友達内閣・お坊ちゃん宰相の足もとが露わになる。

 筆者の優れた先見性が示されたのか。それとも、安倍追い打ちの意識的一撃なのか。
フリーのジャーナリストにしては得にくい、安倍追い落としを狙う内部の協力者が居たとしか考えられない情報がある。だが、病気のことは全く出てこない。

 一国の宰相が孤独であることは過去多くの内幕本で語られている。あの大平首相が行き詰ると「占い師」に足を運んだ裏面史もあった。

 国政であれ地方自治であれ権力の座にある者は常に孤独であろう。
孤独と苦悩を乗り切る術は「優れたスタッフ」に恵まれることと「権力の座に連綿としない」覚悟であろう。

 誰にも本心を曝け出すことなく、遂には自ら病を招いて辞任した安倍首相は正に戦後最低の内閣総理大臣だったと言えそうだ。
「官邸崩壊」はそうした内閣の壮絶な奮闘ぶりではなく、情けない日本の中枢を露にしたドキュメントである。

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