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2007年9月28日 (金)

折り鶴

 昔ピースという煙草があった。濃いブルーの箱に真っ白な鳩がシンプルにデザインされていた。デザインはアメリカのデザイナー、レイモンド・ローウィ。高額なデザイン料も話題になった。アメリカの最高級バージニア葉を使っているというが、香りも高く、ニコチンも強い。発売当初は、それまでの煙草が10本入り20~60銭なのに対し、ピースは7円という破格の値段であり、庶民には手の届かない高級たばこであった。煙草にフィルターが付くようになっても、この両切り煙草のピースには根強いフアンがいる。
 ピース=平和のシンボル=白い鳩というイメージを作るのにも、一役買ったと思われる。
それがいまでは平和のシンボルは折り鶴である。折鶴そのものは、日本に古くからある文化だが、偏に、これは佐々木貞子さんと折鶴の話による。被爆した佐々木貞子さんが生きる希望と、世界の平和の願いを折り鶴に込めて折ったというお話が、折り鶴を平和のシンボルにした。
 「佐々木禎子さんは、2歳のときに被爆し、9年後の小学校6年生の秋に病の兆しが現れ、8か月の闘病生活の後12歳で亡くなった。その間、回復と世界の平和を願って包み紙などで鶴を折り続けた。その禎子さんの死をきっかけに、原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、平和を築くための像をつくろうという運動が始まり、全国からの募金で平和記念公園内に「原爆の子の像」が完成した。」
いまでは貞子さんついての絵本が幾種類も書かれ、たくさんの言語に翻訳され、その思いが世界に伝えられている。佐々木貞子さんのお兄さんが、貞子さん本人の折った折り鶴をアメリカに届け、貞子さんの平和への思いをアメリカにも伝えた。そして先日はイタリアのバイク愛好家の3人が、イタリアの小学生の折った折り鶴を携えて、はるばるユーラシア大陸を走り、チェルノブイリを通って、広島を訪ねてきてくれた。
 いまでは世界の人々が折り鶴を折り、佐々木貞子さんの慰霊碑に捧げられている。またそれだけでなく、市内に幾つもある慰霊碑にも捧げられている。このようにして広島に届けられる折り鶴は、年間1千万羽を越えるという。
 原爆の子の像を囲んで、折鶴を収納するガラスのケースも設置されている。旧日銀ビル3Fには、折り鶴が保存、展示されている。
 折り鶴の一羽一羽に、折った人、一人一人の思いが込められている。それは凄いことだ。
 その折り鶴を折るという行為が、世界各地に、自然発生的に広がって行くというのも、また凄いことだ。
 折り鶴は紙でもいいし、金属でも、プラスチックでもいい。大きさも自由だ。


Ori

広島では、七夕飾りも折り鶴だ。
「平和を祈る=折鶴を折る」とは、なんとも粋なアイデアだ。 
“折り鶴”は、広島が発信した世界に誇る文化だ。
秋葉市長は折り鶴ミュージアムをつくり、そして届けられた折り鶴を永久保存したいという。素晴らしいことだ。

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