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2007年9月23日 (日)

映画「新・あつい壁」

 西本願寺別院の若い僧侶のグループが上映普及に取り組むための試写会で「新・あつい壁」を見た。
ハンセン病に対する偏見と差別によって、身に覚えのない罪を着せられ、50年前に死刑になった冤罪事件。熊本であった事実に基づくドラマである

 映画は若いフリーのルポライターが取材中のホームレスの男から聞いた冤罪事件の真相追及がきっかけになる。50年前、自分が働いた窃盗事件を当時発生した殺人事件の犯人に押し着せた。殺人容疑の男は一貫して「無実」を訴えながらも殺人罪で死刑になった。

 無罪の根拠はいくつもあって患者団体や弁護士も丁寧に調査すれば証明できると信じて支援する。しかし、警察も裁判所も頭から彼を犯人と決め付けたように処理する。
 
 彼は無罪を決定的にするアリバイについて真実を証言すれば家族や親類に迷惑がかかる、真実はいつかきっと判ると信じて口を閉ざす。一審の死刑判決後10年、あまりに不条理に進められる裁判に疑問を抱いて再審を請求してアリバイを主張し、裏付けの調査が始まると、国はひそかに死刑を実行する。

その背景にはハンセン病と診断された人が一度強制収容されると、一生そこを出ることを許されなかった法律があった。
彼がハンセン病患者だったとする差別と偏見がまとわりついて地域にとどまらず国も加担して死に追いやってしまう。

 ハンセン病は遺伝や伝染を理由に強制収容したが特効薬の発見で完治が出来る病になった。しかし、体に残った傷跡は古い知識や因習までも消すことが出来ず、今もその偏見と差別による「壁の厚さ」は残っている。‘03年熊本のホテルで起きた元患者の宿泊拒否事件が起きるなど差別の状況は変わっていないと言う。

 日本政府の誤ったハンセン病政策の中で翻弄された人たち、家族や親族の苦渋と悲しみ、無念さが痛いほど胸を突き上げる。

 深く重たいテーマの映画であるが「女性は産む機械」発言を平気で発する厚労大臣がいる我が国の現状を思うとき、改めて鑑賞を勧め上映が拡大されることを願わずにはいられない。
  <上映に関する問い合わせ先  広島映画センター  082-293-1119>

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