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2007年8月10日 (金)

広島市交通科学館

―拘りが価値を創る(2)

アストラムラインの長楽寺駅を降りて、歩いて5分程のところに、広島市交通科学館がある。いま開かれているスパーカーの展示は、凄い人気をよび、開業以来の来場客数となっているという。なるほど休日は、駐車場は満杯で、駐車スペースを探すのが難しいほどの混雑となっている。東京のTVにも取り上げられたこともあってか、わざわざ東京から見に来る人もいるという。

しかし、実は、この交通科学館には、知る人ぞ知る大変価値のあるものが展示されているのだ。その価値の高さについて知る人は少ない。ちょっと残念なことである。

この交通科学館には、航空機・船舶・鉄道・自動車の模型合計2496点が展示されている。模型だからといって、子供だましのプラモデルのようなものだと思ってはいけない。
これらの模型は、部品の細部に至るまで全て、本物に近づけるべく、正確な縮尺に基づいて作られているのだという。その拘りは呆れるばかりだ。
「交通科学館は、将来の乗り物のあり方、そして航空機・船舶・鉄道・自動車それぞれの分野における乗り物の技術発達を伝える正規の博物館として作られた」というプライドを、学芸員の人たちは強く持っている。故に、いい加減なものは造らない、模型であってもきちんとした根拠のある物にしたいというと思いで作られているのだという。
それぞれ模型1品1品が全て手作りであるため、制作費が1台あたり数百万円もかかっているものもあるという。
既製品を買ってきて展示しているわけではないようだ。当然全ての模型は、ここにしかないものとなっている。

例えばフランスの古典飛行機の模型アントワネットは、フランスから図面を取り寄せ、縮尺は24分の1、プロのモデラーに頼んで、半年間かけて作ったのだという。籐椅子といえども本物そっくりに編んで作られている。

Kotu

                  交通科学館のHPから転載

宍戸SSDというバイクの模型は、設計図は残っていなかったので、写真を参考に、当時そのバイクの整備をしていた人から、逐次話を聞きながら作ったのだという。この模型の制作費は、それこそ普通に走っている本物より高かったようだ。手が込んで作られている。しかしバイク宍戸SSDは惚れ惚れするほど美しい。この宍戸というバイクメーカーは、昭和初期に広島にあったのだという。
広電の電車は87分の1のサイズで作られている。全ての車両の模型が揃っているという。広電にもないだろうという。
全ての模型一つ一つに、こうした逸話があるようだ。模型の作られた経緯を聞くだけでも面白い。

倉庫には、日本の未来の高速船として造られたTSLという船の模型もあるようだが、それは結局就航しなかったからと、展示されていない。
現実に走っていた乗り物しか展示しないのだという。

こうした学芸員の生真面目な拘りには呆れる。

しかし交通科学館の模型は、今流行りのお宝鑑定団に取り上げられる模型とは、ちょっと違う価値観の世界にあるようだ。というのは、あのTVで取り上げられるお宝の価格は需要と供給の関係で決まるが、ここにある模型は必ずしもそうしたビジネスに乗るものではないので、いくらになるかわからいのだという。
しかしこうした拘りが、いずれ価値を作っていくのだということは、確かなことだろう。

交通科学館の模型は、広島市の誇るべき財産の一つになっているということを、もっと知って欲しい。

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