広島ブログランキング

  • 広島ブログ
無料ブログはココログ

« 「原爆展で米国新聞に意見広告」の支援募金 | トップページ | 3代で鑑賞「はだしのゲン」 »

2007年8月20日 (月)

影絵の魅力と「小さな影絵展」の役割

 3年目を迎えた「小さな祈りの影絵展」が今年も5日6日の2日間、元安橋の東詰めで開かれ、多くの人の足を釘ずけにした。

 今年のテーマは「暮らしの中の遊び」。戦前の子供たちが日が暮れるのも忘れて遊んだ“遊び・遊び道具・遊び方”だった。

 浜崎ゆう子さんが心血を注いで2ケ月かけて制作した作品は黒枠をベースに色とりどりのペーパーと電灯が織りなす鮮やかさで時代を蘇らせた。

 初めて参加したこの影絵展を見守りながら、20年前の「中国の影絵展(灯会)」を思い出した。

 交流を深めていた中国四川省の対外文化協会の許川会長(四川大学教授・四川省共産党広報部長)から私を指名した招待状が届いた。広州で開く「影絵展覧会」を見てほしいと言う要請だった。一人で出かけた先は広州市一の公園いっぱいに展開した四川省自貢市に伝わる伝統的な影絵の博覧会だった。

 影絵のルーツ説はいろいろあるようだが、関係者は四川省こそルーツだと言う。生活習慣から先祖の供養に関するものなどを影絵で表現したお祭りが今も(当時)省内各地に沢山伝わっている。

 提灯に貼った小さな魚や昆虫から色とりどりの民族影絵。スクリーンに映し出される民話の影絵による劇場。影絵を元にコンピューターで動かす巨大な龍や水鳥などが公園や丘や池、小川など自然をフルに活かした大影絵博覧会だった。

 直接見たことはないが青森のねぶたや秋田の万灯などを遙かに凌ぐと思われるスケールだった。テーマ性やストーリーのあるもなから繊細なものからダイナミックの迫力で迫る妖怪や龍などディズニーランドに負けない程のエンターテイメントである。
一晩で、外国からの観光客を含めて数万人が見物する。会場には饅頭や焼き鳥などの屋台が並びまるで日本のお祭りの夜店が所狭しと軒を連ねる。

 なぜ、四川省の影絵が広州で開かれるかは省政府の外商と同時に海外へのセールスを狙ったデモンストレーションでもあった。
 小型VTRで取材し、帰国後、県の四川交流担当や県幹部と誘致を検討したことがある。
残念ながら果たせなかったが、その後香港をはじめアメリカにも進出した経緯から考えると今でもこの四川灯会・影絵展は日本へ誘致すれば多くの観客を引き付けられるイベントに違いないと思う。

 影絵が持つ表現力は幻想的で宗教性すら秘めている。その手段を活かして原爆被爆犠牲者の慰霊と核廃絶を祈念する作品は被爆の悲惨や惨たらしさでなく、生活・暮らし・日常の中で捕らえようと言う発想も素晴らしい。

 親が子に祖父母が孫に何が描かれ訴えているのかを話す姿に感動を覚えた。
大切な、証言継承の一端を担った「小さな祈りの影絵展」は上記の中国の影絵展に匹敵する世界で最も小さいが持つ意味が大きなエンターテナーである。
 今後の継続が大切になる。

*お願い
この文章の下にある《広島Blog》というバナー(画像)を クリックしてください。

« 「原爆展で米国新聞に意見広告」の支援募金 | トップページ | 3代で鑑賞「はだしのゲン」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211008/16154330

この記事へのトラックバック一覧です: 影絵の魅力と「小さな影絵展」の役割:

« 「原爆展で米国新聞に意見広告」の支援募金 | トップページ | 3代で鑑賞「はだしのゲン」 »

関連書籍

  • サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30