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2007年8月 6日 (月)

農家の多品種生産、販売

―サスティナブルシティー・広島市(3)

大分県の山の中の小さな町、大山町では、農家が多くの種類の農作物をつくり、それを町の中心部にある市場で販売しているという。「新鮮で、安くて、美味い」ということが評判になり、今では九州各地から買いに来るようになり、街はかなりの人出で賑わっているという。福岡市内にも生活領事館と称する直営の販売店を持っているという。
ここで注目すべきは、販売額の80%が農家の取り分となっていることで、それが農家の大きな励みになっているということだ。通常農協を通して販売すると、農家の取り分は20%程度だそうだから、4倍の収益ということになる。
年収1,000万円以上の農家はざらにあるという。
もう一つ興味を引かれるのは、この多品種生産、直接販売ということを始めたこの町は、あの大分県の1村1品運動の魁となった町だというのだ。
その当時の町長さんは「梅、栗をつくってハワイにいこう」という掛け声で、大成功をしたそうだが、それにヒントをえて、あの大分県平松知事の大分県1村一品運動になったのだという。
1村1品方式は、生産対象を絞り、効率性を高め、生産原価を安くし、販売価格を安くし、ブランド化するという極めてノーマルな経済原則の則った戦略といえるが、それとは全く逆の、いわば家庭菜園の延長線上にあるようなことをやって、成功しているというのがなんとも面白い。
そしてこの1村1品運動の逆をいくともいえる方式に、どういう経緯で、1村1品方式から転換したのかが、また興味を惹かれるところである。

というようなことを友人M氏に話したら、彼が貴重なアドバイスをいただいた。
「大山町は,地域おこし業界では昔から有名な町です。梅栗植えて・・・は,一世を風靡しました。
他品種になっているのは知りませんでしたが,なるほど,という感はあります。一村一品は、もうかなり手垢がついたこともあるのでしょう。ビジネスのサスティナビリティーという点からも,「一品」は問題ですね。
生活領事館,というのもおもしろいですね。大山町らしい。
他品種,というよりも,できたものを持ち寄って共同で売るという,いわゆる青空市(産直市ともいうようです)は,ここ10数年来全国で活発に行われているようです。「新鮮」「安い」「うまい」が売りです。
既存の流通は,この逆だったのですね。
産直市は農協ルートをはずす行為なのですが,場所によっては農協も積極的に取り組んでいる場合もあります。広島は,積極的なほうではないでしょうか。五日市などでやっている「食彩館」は,立派な施設をつくって農協が主催しているものです。
反対に長崎でかなり敵対的に(どちらかというと喧嘩腰で)大規模にやっているのを見たことがあります。

おっしゃるように,農家にとって大きなビジネスになっているケースもあります。手数料は,15~20%が一般的ではないでしょうか。
愛媛県の松野町の道の駅では,専用スペースがあって(たぶん町が主催して)やっていますが,年間売上が1億円を超えていると言っていました。三次のワイナリーでも専用施設をつくってやっていますが(集荷範囲はけっこう広いようです),ここもそのくらい行っているのではないでしょうか。
県内でさがすと,小さいのも含めればおそらく数百カ所はあると思います。

多くの産直市では,規模の小さなものでも(例えば,三良坂のほうには農家6軒のおばあちゃんが共同で運営しているのがありました),ブローカー業者が買いにくるのが安定経営に結びついています。逆にそれで買い占められて,一般の顧客に回らない,というグチをよく聞きます。

湯来町では,すでにかなり有名な産直市がふたつあります。湯の山温泉の「きんさい湯の山」と国道433号沿いの「みんなの元気な店」です。
前者は町が旗を振って開設したもので,クアハウスの駐車場に土日に開店しています。会員が交替で店番。だいたい午後の早いうちに売り切れているようです。
後者は,地元のおばあちゃんたちが発憤して「交流サロン」のような形でオープンしたもの。けっこう売上もあるらしい。壊れた民家をよってたかって改修して囲炉裏をつけたり畳の部屋をつくったり。こちらはいろいろとマスコミにとりあげられたり,市から表彰されたりしています。

町内では,あと2カ所ほど,「産直市をやろうか」という程度の企画があるようです。」

こう指摘されてみると、平和大通りで毎週日曜日に開かれている朝市もその一つだといえる。朝市にはちょっと遅い時間にいくと殆ど売り切れてしまって何もないことが多い。本通りには農家の直販店の「ひろしま夢プラザ」もある。また最近、本通りをちょっと入った通りに愛媛県産の農産物を売る店もオープンした。こうした類の人気は高まっているようだ。
この「農家が農産物を多品種生産し、そして自ら販売に関わる」という方式には、いま流行のネットビジネスとか、トヨタのカンバン方式とかいわれるような何か特別なノウハウが、そこにあるわけではないようだ。それはあたかも家庭菜園の延長線上にあるかのように見える。しかしそれで「農業は儲かる」というのだから、その価値、意味は大きい。
こうした方式がどんどん増えることによって、都市住民の農業への転換を促され、農村人口が増え、休耕田がなくなれば、それ結果として、広島市の食料の自給率を高めることになり、持続可能都市=サスティナブルシティー広島市を創ることにもなる。素晴らしいことだ。
広島市は、こうした活動を進めるには規模的にも調度いい規模のように思う。

湯来町湯の山温泉の活動を支援したい。

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