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2007年7月10日 (火)

「記者クラブ」って(4)

 広島県庁の記者クラブは、警察のそれより品性は高く、記者たちはよく机に向かっていました。
 県庁担当記者は、教育委員会と、広島県議会を掛け持ちしていました。特に
当時の県議会は、歴代最大といわれる西田氏が、長年議長の座に君臨していました。
 自分の生きてきた道の対極にいる相手でしたが、私は30代、彼は70代と世代が大きくかけ離れているせいもあって、さほど反発感もなく、よく議長室を訪ねました。思いも及ばぬ裏の世界のエピソードを聞かされて、たじろいだことも再三でした。とても記事にはできない意外性ととっぴさを含んでいたからでした。無防備なところへ懐にとびこまれ、銃の引き金に指をかけられない猟師といった類です。
 その話は、刺激的で生涯忘れることのないものですが、今は亡き故人の尊厳にも配慮して、2つほどご紹介しましょう。

 ロッキード汚職で、時の宰相、田中角栄がその罪状で追い詰められているさなかでした。西田議長は、私が思いもつかない独特の発想で、田中角栄をかばうのです。「角さんはなあ、アメリカから両手いっぱいに砂を持って帰り、日本全土にばらまいたんじゃ。その手をはたいても多少は砂が手についている。あんたらは、そこまでとがめるんか」…あぜんとして反論できませんでした。
 西田氏は、議長のかたわら、警察商工労働委員会の委員長を務めていました。
私は、「何で建設委員会でなくて、警察委員会なんですか」とたずねたところ、
すかさず彼は「わしゃ、あんたらマスコミとケイサツを除いて怖いものはなにもないんじゃ。建設委員会におらんでも金はどこからでも入ってくる。」またも
私は、二の句がつげませんでした。

 このように彼はマスコミ対策として前述の料亭「新月」の豪華接待を毎年行ってきました。私と中国新聞社のデスクは相談の末、この悪しき接待をやめさせようということになり、議長室を訪ねた。「議長、あなたの地元の酒造会社の酒かすは、郷土愛を感じるので遠慮なくいただく。料亭と高級酒の土産はやめていただきたい」 以外にも、彼はすなおに了承してくれました。
 あれほど無防備に懐に飛び込んでくる権力者は、あとにも先にも彼をおいて
ほかに知りません。警察の実力者に対し、金、天下り、酒、女とあらゆる手練手管をもちいて篭絡した話も聞きました。何一つ原稿にできませんでしたが政界の裏、権力者の手筋、手の内をたっぷりとみせてもらいました。いつかまた。

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コメント

 記者の本分は「反権力・権力の不公正を暴く」ことです。今の若い人が学ぶジャーナリズム論には無い項目ではないか?
 記者塾みたいな場があってもよいと考えています。いかがなもんでしょうか。若い正義感を刺激すtれば育つ能力はあるのではないかと期待もします。このヒロシマだから会社の壁を越えて参加できるできる”塾”が・・・。

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