唖然!
「ジャーナリスト」という新聞がある。マスコミに携わる(携わった)人たちで創る日本ジャーナリスト会議という組織の機関紙である。広島でこれを読んでいる人は、200人と居るまい。最新号(5・25発行)を呼んで、唖然とした。
「憲法メディアフォーラム」開催に関連した評論家の談話の中に、「ある大学で、石原慎太郎は右翼か左翼かと質問したら、ほとんどの学生が左翼と答えた」という記事である。評論家氏は、「政府に物言う者は左翼だと思っているようだ」と結んでいる。
戦後の復興期、中産階級の子息としていち早く時代を先取りし、奔放に生きて挫折を知らぬまま湘南から「青春」を発した石原兄弟。彼らと比べれば貧しさの極みにあった私は、やきもち半分、ひとり蟷螂の斧をかざして反発した。
都知事が「ガラパゴス島」へ視察に行く必要は何か、など石原について問うことはままあるが、とりあえず、ひとつだけ腹に据えかねることを書きたい。
ずいぶん前になるが、石原が都知事として重度心身障害児の施設を訪ねたときのこと、不自由を押して懸命に生きる彼らを目の当たりにした石原は、こう言ったという。・・・「彼らには人格があるのかね」・・・
ここまでは、一部のマスコミで報道された事実だが、このあとのせりふは、あまり知られていない。在日韓国系のある雑誌で、障害者の生命の尊厳を否定するかのような発言があったと報じられていた。そこまで聞くと、もはや反論すべき言葉を知らない。
最近の大学生は、この石原を「左翼」という。日本は、すでに錯乱状態に陥っているのだろうか。
« 広島景観100選(2) | トップページ | 何か意味する「言い伝え」 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 10%のポイントがついてくる。(2019.10.27)
- スマホは電話機ではなく、スマートウォッチは時計ではなく、EVは自動車ではない(2019.10.14)
- イギリス人の書いた日本の観光立国論(2019.10.17)
- 消費増税でポイント還元ラッシュ(2019.10.12)
- 元関電副社長「歴代総理らに年間数億円を献金」ー5年前のニュースですが…(2019.10.08)
コメント