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2007年6月11日 (月)

広島に元気をおくる2人の95歳

 広島に縁の深いお二人がとても元気である。
映画監督の新藤兼人さんと聖路加国際病院の名誉院長・理事長の日野原重明さんだ。
お二人とも95歳。ともに‘04、’05の文化勲章の受章者である。

日野原重明先生は先日、参議院選へ出馬を決めた河野美代子さんの後援会事務所開きにメッセージが寄せられた。
 「日本の憲法を守り命を優先して考える運動の先頭を走る河野美代子先生を応援します」65年以上も命を見つめ育んで来られた医師の大先輩としてのエールである。

日野原先生は医学生のころ父上が広島女学院で院長を務められていた広島で療養生活された経験があり、ヒロシマや平和について理解者としても知られている。

「戦争を知るものが多数であった時でさえ届けることの出来なかった声を、私たちは亡くなっていった者の分まで引き受けて、さらにそれ以上の思いを込めて届けなければなりません」「戦争は良くないことだと頭でわかることよりも、命の大切さを骨身に感じていることのほうが優先されるべきだと思うのです。そうでなければ、自分の遠いところで起こる戦争の悲しみを肌で感じることはできません」

日野原先生に初めてお会いしたのは‘04年の秋。被爆60周年記念の企画“日野原重明・小澤征爾 世界へおくる平和のメッセージ”の準備段階だった。当時、スケジュールは2年先までしか入れないと言われていた。’05の文化勲章を受賞され、その後ますますのご多忙を極めて年間150回を超える講演をこなし、最近ではスケジュールを3年先まで入れておられると聞いた。2010年には再び小沢征爾さんと「世界へおくる平和のメッセージ・Ⅱ」の企画を計画中とも聞いた。

新藤監督は石内村(現:佐伯区五日市町石内)の生まれ。豪農の家に生まれたが父上が借金の連帯保証人になったことで没落。14歳で一家離散。
‘34に22歳で京都の新興キネマの現像場に入り脚本家を目指した。爾来73年、映画への情熱を燃やし続けている。’50にはいち早く独立プロ近代映画協会を設立し自由な映画作りに取り組み、「裸の島」(‘60)「生きたい」(’99)でモスクワ国際映画祭で二度のグランプリを受賞。「午後の遺言状」(‘95)は日本アカデミー賞最優秀監督賞など数々の受賞に輝いている。

一方、広島に関わる作品にこだわり、核兵器の惨状を描き続けた。「原爆の子」(‘52)「第五福竜丸」(59)「8・6」「さくら隊散る」「原爆小頭症」は原爆とその被害を描いた作品である。原爆関係のTVの作品も多い。

文化勲章の受章を祝う広島での祝賀会の席で「あの瞬間をアニメで描く」構想を披瀝された。2時間の大作で20億円の資金が必要だが何としても完成したいと熱く語られた。

32歳で海軍に召集され、10代の若い軍人にこき使われた自らの戦争経験はドキュメンタリー・ドラマ「陸(おか)に上がった軍艦」として新藤組の助監督を長く務めた山本保博監督の手で完成した。
作品は新藤監督が「言っておきたいことがある」と自ら証言者として出演し、体験証言を軸に、下級兵士の目線で戦争の不条理さを描き、辛辣でありながら滑稽さにあふれた作品として公開を間じかに控えている。

 また、最近の新聞報道によると、この秋には新藤さんの小学校時代の恩師をモデルに新作「花は散れども」の撮影を広島で始める準備が進んでいる。
「子どもの心が柔らかい時に、初めて接する社会、それが小学校の先生。与える影響も大きい。そうした平凡な教師が、平凡な人間が実は国を支えている。そんな姿を描きたい」
 
仕事こそが生きる上での精神的支柱だと今も世界で最高齢の現役映画監督の道を歩んでおられる。
「死ぬ瞬間まで、仕事に対し執着を持ちたい。生き抜く。まさしくこれが僕の本音です」と語っておられる。
 衰えない創作意欲が新藤監督のパワーの源である。

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コメント

10 日の朝日新聞文化面の著者に会いたい欄で新藤監督の記事を見た。「原爆投下の瞬間を2時間の映画にしたい。」「映像にして世界中の人に見せたい。企画書もシナリオも書いた。でも、製作費が20億円で頓挫している」。「私は宿題を果たさずシムであろう」とも語っている。金余りの時代に誰かスポンサーはいないものか?衰えね意欲に広島市民が答える策はないのだろうか?

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