ひととき、爽やかな風が吹いた
先の統一地方選前半戦の広島県議会選挙で、気になる候補者が2人いた。
一人は、安芸区選挙区の堀クンという28歳の青年。この安芸区は、県議会疑惑の中心人物と見られる例のボス候補の牙城である。
もう一人は、廿日市選挙区の金井塚さんという26歳のお嬢さん。最年少の候補者であった。父親の務さんは、宮島の猿博士で、環境保護活動をライフワークとしている方だ。20年前にもなろうか、宮島の生態系の取材でお世話になったことから、なおさら関心が高かった。
選挙後しばらくして、朝日新聞がマイクを持つ二人の顔写真と選挙活動を紹介する特集を報じた。意を強くした。
堀クンは、ポスターに「広島の洗濯」と書いて、アッピールした。友人8人との手作り選挙であったが、7,000票余りを確得して、あのボス候補へ4,500票差にまで迫ったという。さぞかし、ボスの心胆を寒からしめたことであろう。
もし、地域でボス支配の政治を断ち切ろうと言う良心やパワーが結集されていたなら、状況は変わっていたかもしれない。堀クンの正義感と勇気に拍手を贈りたい。できれば、彼にアクセスしてそのエネルギーに触れてみたい。
金井塚さんは、廿日市の細見谷の林道整備による自然破壊に反対して「無駄な公共事業はやめよ」と訴え、1万票あまりを得た。最下位ではあったが、議席を得た候補との差は、2,900票ほどであったという。惜しかった。二人は、ともに自分が予測した得票数の倍以上の支持があったそうだ。澱み、たるみきった県・市の議会も変わらなければならない。この春、ひとときではあったが、瀬戸の岸辺に爽やかな風が吹いた。
なお、金井塚さんの父、務さんからいただいた年賀状には、自分が訳した「食糧テロリズム」を読んでほしい。21世紀を生き延びる必読の本ですと書かれていた。サブタイトルに~多国籍企業は、いかに第3世界を餓えさせているか~とあった。




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