息子が友達に紹介されたという埼玉県の西部、小川町の民家宿
「小川まちやど・ツキ」に息子家族と一緒に2泊しました。
宿の入り口には真っ赤な暖簾がかかっていますから、すぐに分かりました。
隣は老婦人の経営する八百屋さんと空き地です。
ホテルのルームは、どこも同じでパターン化していますから、
面白くはありませんし、期待もしていません。
ホテルに戻れば寝るだけですから、ベッドとバスルームがあればいいと思っています。
しかしこの「小川まちやど・ツキ」はちょっと違います。
宿の中で過ごすことが、なんとも不思議で、楽しくなるのです。
空き家になっていた民家を、リノベーションすると、思ってもいないところに壁があり、柱が残され、床が張られています。
新築とは違った不思議さがあり、楽しい空間になっています。
ちょっと驚きました。
家の中がやけにスッキリしていますが、
どうもそれは納戸、本棚、食器棚、靴箱、押し入れ・・・・・のストックスペースがないことによるようです。
数日間の生活に必要な物、持ってきた物だけが置くスペースがあればいいのですからスッキリするはずです。
徹底した断捨離をした後の部屋とも言えます。
なるほどねー。
襖の開け閉めとか、玄関の上がりかまちとか、ちょっと破綻している箇所もありますが。
この家は元々はお店だったのでしょうか、道路に面したスペースは7~8人のちょっとした打ち合わせにも使えるようにテーブルと椅子が置かれ、トイレも付いています。
一段上がったスペースには畳が残され、ダイニング、リビングそしてキッチンになっています。
川に面した大きなバスルームスには、4人くらい入れそうな大きなバスタブが置かれています。
2階の、広い方の畳の和室には3つのベッドが置かれ、
小さい方の畳の和室には2つのベッドが置かれています。
ちょっと長い廊下の奥にはトイレがあります。
川に面した窓際のスペースは、リビングルームというのでしょうか、大きな椅子2脚と長椅子が置かれ、川向こうの公園が望めます。
新しく設けられた柱、壁は真新しい木で、以前からある部分は黒光りする木です。
それらが巧みにデザインされていると、こんなにも面白く、きれいな、楽しい空間が生まれるのでしょうか。
川向こうの公園を歩く息子たちに手を振ったり、
街のケーキ屋さんでケーキを買ってきて、ケーキにローソクを点けて、
小学1年生の孫のパーティパーティをしたりしました。
隣の八百屋さんの老婦人とは、
孫や妻はお喋りをしながら、ミカン、柿、りんご、野菜とかを色々買い込んでいました。
食品スーパーではありえないことです。
1軒の民家を借りると、こんなにも色々な活動ができるようになるようです。
そしてなんとなく地域の人々との関わりも生まれてくるようです。
このグループはほかにも2軒こんば民家宿を作って、経営しているようです。
このグループのコンセプトは、
宿泊したお客さんは、どんどん街に出ていきレストランで食事したり、店のオーナーと話をしたり、街の温泉に入ったり、街の有機野菜のイベントに参加したりするというように、街の様々な活動に参加したりすることを期待しているようです。
「まちやど」活動を「まちづくり」にまで広げていこうとしているようです。
私は、以前Airbnbで探したリゾートマンションに泊まったり、
普通の空き家に泊まったりして、
時には酷い目にあったりもしたことがありますが、
このように街の人々の思い、経営者の思いが込められた民家宿に泊まったのは初めてです。
民家宿には千差万別の違いがあるのが面白い、
と言えば言えますが、
あたりはずれがあり、その時のこちらの期待に応える施設を探し出すのは案外難しいようです。
元安川
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